携帯「電話」?
今日もマンション、明日もマンションの改修現場。
昨日までやっていた部屋が一決まり付いたので、今日はその隣の世帯の床貼り工事。
23坪、決して多くはないがマンション特有?の出柱とか申し訳程度の収納とか切り加工は多い、とはいえ3LDKで大きな部屋は楽勝。
でも沓摺(床見切り)を使わせて貰えないらしく部屋は全て貼り通し、どうしても1部屋は逆実で雇いを入れてフロアのオスとメスを振り替える。大事を取ってフロアの長手方向を置きレールの芯を持ってくる。
投げ墨打って、部屋部屋の取り合い決めて、方引き戸のレールの位置を確認、のところで‥
「こっちの部屋は建具メーカー違うらしいんだけど仕様書もなければ施工図もない、監督に確認する」
とのこと。
隣の部屋はD工業の建材だったのでだいたいの製品寸法は頭に入ってる。高さも幅もレールの幅、芯もわかる、しかし違うメーカーとなると話は別。
「監督が施工図コピーしてもってくるって!」
それはいいけど‥会社から現場までは県を跨いで一時間半、それまで指をくわえて待ってるワケにゃーいかんでしょ。
で、携帯電話の出番。少し前から建材メーカーも電子カタログを推奨しているらしく、昔は材木屋さんに言えば貰えた建材カタログもいまは貰えなくなってしまいました。
大体2年周期ぐらいで建材も変更や新商品等、新しい情報が入ったカタログが出来るらしいのですが、変わらない商品や変えようのない商品はそのまま。
だけどカタログを作るにはお客さんに見せるわけだからフルカラーで見栄えよく見せる。当然何千、何万冊と刷るわけだからコストも馬鹿になりません。
だから必要分だけしか貰えず、基本的に材木屋さんからカタログ持ち出し厳禁になってしまったらしいです。大工としては施工図あれば写真は要りませんけどね(^^;
使うのはP社の建材、あまり触ったことがないので電子カタログで仕様書をダウンロード。レールの大きさは2ミリ広くなるだけで、芯は一緒。てことで無事スタート出来ました。
「引き戸のレールどこに入るか知りたい、来なくていいから口で説明しろ」
S親方が電話口で言ってます、
「製品高さが知りたいんじゃなくてレールがどこに入るか知りたいの、芯からいくら逃げる?」
多分電話口で説明しろって言われても私も出来る自信ありません。
「カタログ見たから芯の位置わかったよー」
すると
「わかったからいいや、来なくてもいいよ」
ちょっと可哀想な一言じゃないですか‥
ホントに便利ですよね携帯電話、電話としての機能もそうですが、辞書だのカタログとかの付加価値に助けられてます。
普及する前の職人さんたちは苦労をしたでしょうか?連絡が取れないだけ今より緻密な打ち合わせ、段取りを組んでいたでしょうから、先人達はそれこそ段取りが仕事の九割越えてたんだろうと思います。
でも皆さん、現場仕事の人間への電話は緊急じゃなければ10時かお昼、3時か6時以降にお願いします、仕事中に電話してる人、あまり見栄えのいいものじゃありません。