今日は何しにいったんだっけ?
雨の予報が的中ですね~茨城は明日朝まで残るみたいです。
明日は上棟、親方から仕事引き継いでから上棟の度に悪天候が続く気がします‥。
さて本日のお仕事内容、足場もかかったので柱を建てて梁を配って金物刺して明日に備えます。
普段ならひとりなんですが今日たまたま予定が空いた明日もお願いする大工さんが参戦。
柱建てて終わりだし、まぁ話し相手が出来た、程度に考えていました。
しかし彼、ヤル気マンマンで来てます(^^;
「明日雨だろ?外周だけでも足場の上に置いてやれば楽できんじゃね?」
「あ、確かに、まだ帰るのもはやいしね」
確か10時頃の会話。先が完全に見えているのでちょっと強気の段取りを、と提案してくれました。
幸いにも平屋、下屋もないから足場も縁は切れていないし上にかかる荷重も少ないから梁も比較的小さいサイズ、とはいえ2間ある米松の7寸とか8寸ですから体感で70キロ前後でしょうかね?頭繋ぎの杉なんかは3.5寸で30キロもないはず。
足場の上に上がり材料を受ける私、どんどん材料がなくなります。外周ぐるり挙げ終わった後に‥
「挙げたらいいけど邪魔じゃねぇ?組む?」
「えっ、そこまで手貸してくれんの?」
急遽人間レッカーで外周の梁を組むことに‥。
身長、体重がほとんど変わらない二人組、足場の高さもジャストフィットだったのでお昼を待たずに外周を組終えます。
「あ~助かった、明日は楽できそうです。」
「え、終わり?まだメシも食ってないんだよね~」
確かにまだまだ時計は昼前、一人で多分3時ぐらいには終わるだろうと思ってたんでまぁ3時まではいいかな、と‥。
お昼を食って休憩、風向きが少し変わって湿っぽい風が吹きます。
「あれ?降ってくんじゃね?やるか!」
1時を待たずに大工さんが声を出します。
「なんかヤル気に満ち溢れてんじゃないですか?本番は明日ですからね~」
「棟木をあげるのが「上棟」だとすればこれはあくまで段取りですから」
謎の理論を展開し次々と梁を組む人間レッカー二人組。あれ?今日何しに来たんだっけ?
最初は番付半分ぐらいでバッサリと縁が切れるのでそこまでやったら帰る、の話でしたがいつの間にかだいたいの形に(^^;
2時過ぎ、工務店の社長から電話が。
「もしもし~明日雨みたいだね~段取りやってる~?」
「はぁ、今日二人なんで梁組めるところ「だけ」やっちゃおうかと思って‥」
「あ~いいですね、好きなようにやっちゃって下さい。」
もうすでに7割家の形です。
今回リビングに集成の化粧梁が入るのですがその長さは4.5メートル、尺3寸の大物が4丁。持った感じで100キロ超級、さすがにこれは諦めました。無理していいことないしね!
なんだかんだ集成の梁を残して決まりが付きました。のはずが‥
「金物、締めちゃう?大人数でやるより少数の方が見落とし少ないし」
「そこまでやってくれるの?俺今日何しに来たかわかんなくなってきちゃったんですけど‥」
あくまで主導権はお手伝いさん、私は何も指示してないですよ。
金物締めてその流れで仮の筋違いまで打っちゃってほぼほぼ家の形に‥。
「ここまでやれば明日楽できますね!助かりました(*´ω`*)」
「‥束は?」
悪魔の囁きです。彼のヤル気メーターが完全に振り切れてます。
「母屋配る前に建てちゃうと歩きにくいし、母屋を足場にしたほうが落じゃないですか?」
と、私。
「まぁ俺の現場じゃないから何も言わないけど、まだ定時じゃないんですよね~」
と、振り切れた大工。
けっきょく束も建っちゃいました(^^;
5時を告げる防災無線から流れる音楽、雨もぱらぱら降ってきたので切り上げる事に。
「明日鳶3人、つかレッカー屋さんも現場わかんないんじゃない?地図の場所まで行ったら家建ってんだから。」
「実際予想外なんですけど。最初からここまでやるつもりで来てくれたんですか?」
「いや、土台敷きやるのかな~とか思ってたんだけど終わってたから最初、帰ろうかと思った」
「それはそれで困っちゃうんで助かりました」
「でも自分で何でここまでやったのかわかんないをですよね~」
明日のお仕事は垂木、筋違い、間柱、構造の金物がメインとなる未だかつてない上棟になりそうです‥(^^;
早ければ明後日には帰ってくるマキタのコンプレッサー、これはこれで調子がいいので助かります。ただやはりお借りした機械、あんまり無茶はさせられません‥。