昔の自分を見ているようだ‥?
今週はお世話になっているマンションの改修現場、全戸改修ということもあり下職の人数もなかなか入ってます。元請けの会社が違うので朝とトイレであった時ぐらいしか挨拶しませんけど(^^;
で、やはり主力は40~50代、電気屋さんに至っては70後半の噂も。
朝も早いし体も効くし、さすがの一言です。
大体どの現場行ってもずっと最年少でした。足場屋とか荷揚げ屋、運送屋とか、体がホントに資本の方々は若い人もいらっしゃいますが、その他職種の中でも多分そこそこ若い方に入ります。
「30でやっと自分の足で立ち上がり、40を過ぎて行くべき道を見極める」
とある歌の歌詞ですが、私はやっと自分の足で立つことが出来たみたいです。
ここでタイトル、今一緒に現場に入ってるY大工さんの嫡男、4月から大工デビューしてます。18です。いかつい見た目の割に比較的穏和なY大工さん、冗談混じりで怒りながら一緒に仕事をしていて、微笑ましい限りです。
将来は現場監督をやりたい?らしいK君、親の薦めでまずは大工修行、と言うより現場修行中ですな。
実際、専門学校を卒業した同級生の面々も学校での知識だけでは現場で通用するはずもなく一人、また一人と辞めていき今では数人が残っているかどうか‥。
ましてや新卒で10代20代の若者が、現場で生きている50代60代の人の大きな声を聞いたら竦み上がっちゃいますよね、私もそうでした。ましてはこちら茨城県、日常会話が喧嘩に聞こえるような話し方ですからね‥。
新監督さんも、新設計屋さんも一度現場を経験したら教科書の知識がどれだけ足りないか身に染みると思います。
見習い大工K君、基本は掃除です。基本中の基本。
そしてYさんから声が
「いんにーさん(私の方での30×40の垂木)六尺四寸、3本、それ切ったら次は‥」
あたふたするK君、まだマルノコデビューは見送りで安全な押切で仕事。
「したら押し入れの枕棚の下地、墨出てっから墨上端で止めといて」
まだ鉄砲も使っていないようで、もっぱら仕事はビス止めと掃除。おぼつかない手つきでビスを留める。それをチラチラ見てるYさんと私。K君は真剣そのもので気づかない様子、微笑ましい光景に私たちの手が止まるw
「お前にやらせてたら朝になっちゃうんですよね~」
親子だから、他人が一緒にいるからこそ言える親の言葉。多分親方に私が言われてたらなかなかダメージの大きな一言です。親と同じ仕事を一緒に出来ると言うのは羨ましい、そう思いました。
監督をやるか、そのまま親父の跡を継ぐのか、まだ18歳、自分の足で立ち上がるのには12年もありますからね。