大工さんの日常

今時手間受け大工の仕事、無駄?知識、愚痴なんかをちびちび書き綴ります。

明日はお手伝い

明日は知り合いの大工さんの所へ建て方の応援です。数少ない同世代大工の応援なんで、楽しみは楽しみです。

皆さん、建て方のの人数は何人でやってますか?明日の建て方は大工4人プラスレッカーのオペさんで5人です、少ない?普通?

私、自分でやるときは大工3人、鳶が3人、オペさん、高いところ大好きな監督さんの8人態勢です。倍だから多いですかね(^^;

親方の所にいるときこの人数だったので、4人で出来ちゃうけどなんとなく大人数なんです、建て方なんてお祭りだし、なかなか一緒にならない人との無駄話も大切な時間です。

プレカットとはいえ、羽子板ボルト入れたり家起こしなんて手間取ってると結構4人だと忙しいですよね、甘えてると言われてはぐうの音も出ませんが‥。

7人いれば5人上に上がって、レッカーじゃなきゃ厳しいような材料以外みんな手レッカー、つまり人力で上げます。六尺長さの5~6寸ぐらいならレッカーいらないよね!みんなそうだよね!

お陰でみんなノリノリの時は午前中で二階の小屋まで上がります、勢い次第で棟まで上がる時も。

しかし、明日の現場はあくまで「上棟」まで、つまり棟を上げて雲筋違い打ったら終了なんですな。

大手、といえば大手の会社なんです、大工も何十組もいるような、年齢だって二十代から七十代近くまで居るようです。

しばらく前に違う建て方に応援頼まれて行きました、自分が最年少で後は四、五、六十代が一人ずつ。3時ぐらいには棟が上がり、これから屋根垂木、というところで一服、しかもすごく長い。で、いつの間にか片付けの雰囲気‥。

そこの棟梁に

「え、時間あるから垂木と野地の貼り出しぐらいいけんじゃない?」

と言ったら

「そこまでやったら、あそこは上棟終わったのにまだ仕事させられる、みんな行かないほうがいいよ、みたいな噂を撒かれるんだよね~」

とのこと。大工さんいっぱい抱える会社で、大工同士の建て方応援も日常的なんです。んで、やっぱり長老連中(失言)が沢山いるので、こんな話も出るみたいですよ、世知辛い世の中です。

やっぱり明日も三十代二人、五十代二人、いつも固定メンバーになりつつありますが、あくまで「上棟」まで、という謎ルール適用で上棟で終わります。

私が行くときは棟上げまで、かたや来てもらうときは野地まで‥手間返しでお金のやり取りはしませんが、毎回申し訳ない気持ちになります‥。

気持ちを切り替え明日1日、ケガないように頑張ります~。