イマドキ大工の仕事内容
私が今お世話になっている会社は、いわば町場の建築屋さん。社長兼設計、営業、監督さん3人だけの規模の小さな会社ではありますが、年間7~8棟の新築、大小様々なリフォームもこなしており、個人の会社としてはなかなか忙しいほうではないでしょうか?
私の、というよりこの工務店の仕事は親方に弟子入りした頃からの付き合いなので、もう十年来のお付き合いをさせていただいているのですが、そう考えるとありがたい話です。
上棟前には図面が製本されてて(当然ですがw) 棚の位置だのカウンターの高さ、その他細々なオプション等はほぼ施主さんと大工の私とでの打ち合わせ。言った言わないで監督さんとモメる事がほぼほぼないので、これは非常に助かります。
金額的に無理な製品、材料やら加工がなければ基本的には私の権限で棚の増設だのニッチカウンターなんかはやっちゃいます。監督さんには事後報告になるのも結構あったり‥。
ただ、親方がこういう気質だったので、会社としても事務所であーだこーだと打ち合わせをやるよりは現場で直接施主と施工者がやりとりをしたほうが結果良い建物が出来る、とのことで了解いただいてます。
今、私の仕事は十割プレカットです。墨付けなんて出来ないし加工する機械もなければ機会もない、 場所もない。イマドキ大工さんは半分以上がそうではないかと思います。
構造材はプレカットしてもらえますが羽柄材は加工料金大工持ち‥なかなか頼めないので屋根垂木の加工だけお願いして、筋違い、間柱、窓台まぐさなどは全て現場加工です。
屋根下地のルーフィングも貼ってます。もちろん瓦桟まで大工です。瓦屋だったじぃちゃんに聞いたら、昔は瓦屋が足の長さで割り振り決めて、自分で打ったのに、といってましま。そうしてくれたらどんなにありがたいでしょうか‥。
透湿シートも大工です。外部胴縁もやってます。今鼻隠しは鈑金仕上げが多いのでしょうが、これも大工が付けてます。正式名称がわかりませんが通称ラップサイディングといわれる外壁の見切り材のような板を杉の鼻隠に打ちます。
某ハウスメーカーの仕事をしている知り合いの大工は、建方部隊と中仕事部隊に完全に別れていて、中仕事部隊の仕事になってから、まともに足場に上る機会がなくなってしまったと言ってました。建方の応援を頼んだ時に、
足場に上がるのがもう「面倒くさい」
と言われてから応援要請をパッタリ辞めました、楽は出来るでしょうが違うメーカーさんの仕事なんかしたら苦労しそうですよね‥。
ボード貼りの専門職も居るようですね、ただ、ボード厚の逃げを作ったり、そのぶんのパッキン飼ったりするとか、余計な頭を使いそうなのでこれは自分でやりたいです。ボード貼りなんて走れる仕事、他に振るなんてもったいないしねw
タイトル程の大した仕事内容ではなかったですね、次はもうちょうっとタメになるようなの考えましょうかね。